コンサルタントは、考え抜くのが仕事です。
考え抜くのは、体を使った作業とは別の意味で大変です。
しかし、現場の方は、考え抜く仕事をやったことがないので、
「コンサルタントは(考える仕事は)、楽でいいよなぁ~」
「あんな高い給料もらって」と思っています。
また、コンサルタントはなんでもできて、
なんでも知っているスーパーマンと勘違いしています。
たとえば、規則も熟知し、作業も早いといった具合に。
そのような状況の中、
リーダシップを発揮し、成果を上げるには、
より早く現場に入り込むことが必要です。
前職の現場での経験を踏まえ、
現場への溶け込み方をまとめたものをご紹介いたします。
1. とにかく接する時間を増やせ
一緒にいる時間が長ければ、長いほど、親しみは湧いてきます。
昼食、休憩などは、現場の人とともに時間を過ごし、
接する時間を増やしましょう。
2. いつでも見られていると思え
コンサルタントの一挙一動を現場の人は見ています。
ちょっとしたおしゃべり、タバコ休憩などは、
現場からの不評を買いかねません。現場に入り込むまでは、
ちょっと早く歩いたり、おしゃべりを我慢したり、
普段の20%アップの行動力と我慢が必要です。
3. ルールは絶対に守る
皆さんは、ルールを作る側の人間です。
そんな人たちがルールを破っていたら、
現場からの信頼を得ることはできません。
とにかく、ルールを絶対に守りましょう!
これができないと、仕組みの運用は徹底されません。
4. 弱みを見せろ
完璧な人間はいません。
分からないことは分からない、
できないことはできないとはっきり伝え、
「教えてください」と頭を下げましょう。
学ぶ姿勢を持ち、真摯に取り組めば、
弱みは信頼につながります。
5. 現場の大変さを共感せよ
目標もなく、毎日同じ仕事をするのは、とても大変です。
ルーチンワークには、ルーチンワークの大変さがあることを理解し、
現場の大変さを共感しましょう。
6. 現場が楽になることを考えよ
まずは、現場が楽になることを考え、すぐに手を打つことです。
とにかくすぐやることが大切です。
初回の訪問で大変なことを聞き出し、解決してあげれば、
コンサルタントの意見にも耳を傾けてくれます。
7. 同じ目標を持ち、一緒に汗をかけ
本当の信頼関係は、一緒に難しい問題に取り組み、
一緒に汗を流したときに生まれます。
たとえば、厳しいプロジェクトをやったときなど、
同じ目標のもとで一緒に仕事をした仲間は
いつまでも信頼関係ができるものです。