外部環境分析でありがちな3つの間違い

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外部環境分析でありがちな3つの間違い

①フレームワークと俯瞰図で正しい情報を

集める情報の問題には、集める情報の不足、
及び、集める情報の誤りが挙げられます。
集める情報の不足は、
フレームワークを使って情報を集めていないために
起こることが多いです。
適切なフレームワークを使って、
情報を漏れなく集めましょう。
集める情報の誤りの原因は、
クライアントの事業を理解していないために
起こることが多いです。
これを改善するには、
ビジネス俯瞰図を作って
事業の全体像を把握してから調査に入りましょう。
外部環境分析ですべての情報を集めるのは不可能ですから、
フレームワークとビジネス俯瞰図を使って、
事業にインパクトのある事柄について
深く調べていくと時間短縮になり、
生産性も高まります。

②集めた情報に白黒を

情報の評価の問題には、集めた情報を評価していない、
あるいは、評価の誤りなどが挙げられます。
せっかく情報を集めても、その情報を評価し、
事業への影響までは述べていないことがあります。
たとえば、「人口減」と書いてあるだけで、
それが事業にプラスの影響なのか、
マイナスの影響なのかを評価していないケースです。
集めた情報は、プラスか、マイナスかを評価し、
事業に対してどのような影響を与えるのかを明確にしましょう。
評価の誤りの原因は、業界の常識を当てはめたり、
分解して考えていなかったり、
深く考えていないために起こることが多いです。
例えば、総菜製造業でマーケットの将来を予測したとき、
「人口減のため、売上が下がる」と分析したケースがありました。
しかし、本当にそうでしょうか?
人口は減り、胃袋の数は減るかもしれませんが、
中食化などにより、買う頻度は増えるかもしれません。
このように深く考えずに分析しているケースが多いのです。

③一貫性を持った報告書を

最後はフレームワーク間の整合性の問題です。
経営診断をするにあたり、
PEST、ファイブフォース、3Cなど、
数々のフレームワークを駆使して分析を行い、
最後はSWOT分析にまとめて
報告するケースが多いと思います。
このような場合に見られるのが、
フレームワーク間での一貫性の欠如です。
PESTでは機会と言っているのに、
SWOTでは脅威になっていたり、
そこまではなくても、
一貫性が保たれていない状態をよく見かけます。
また、よく見かけるのが
分析と戦略が一貫していないケースです。
報告書が出来上がったら、
一度、見直し、フレームワーク間の情報、分析と戦略、
問題点と改善策などが一貫性のある内容となっているかを確認しましょう。
これらの3つの視点で、自分の報告書を見直して、
さらに良いものにしてください。

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